2013年8月11日日曜日

オーストリアの気候その2。

今週の木曜日は40度を超え、金曜日にはだいぶ落ち着きました。
※2013年8月8日にウィーン市内最高気温を記録しました。
金曜日の夜には雹が降り、雷が鳴り響いていましたが、
次の日の土曜日には快晴。。。ですが気温はそれほど上がらず、
朝8時頃には風が吹き続け、夏服では寒いくらいでした。
土曜日は早めにメードリングに移動し、作業を進めたかったのですが、
バスを待つ間に震え上がる始末。。。
ここまで気候の変動が激しいと体力が奪われてしまい、
効率的に仕事ができずいまいちです。
そんなわけで今週は気候で身体に大きな負担が掛かる週となってしまいました。
これが果たして気候変動なのか、
一時的なものなのかは何十年という観測が必要になりますが、
少なくともウィーン在住の方でも体験したことのない気温だそうです。
エアコンの購入率は急上昇、
工事が追いつかないのでなかなか手に入らないそうです。
また扇風機もなかなか手に入らない状態だそう。。。
これまでは涼しかったので要らなかったのですよね、
これらを鑑みるとやはり徐々に気温は上がっているようですね。

ただ私は何となく秋の気配を感じています。
というのも木が色づいてきているからです。
植物学の専門家ではないので何とも言えないので断言は出来ないのですが、
色が変わり、風が寒さを帯びて来ました。
とはいえまだまだウィーンの方々にとっては辛い日々が続いています。
私も暑さには慣れているとはいえ、エアコンのない生活には慣れていないので
はっきり言ってとても苦しいです。
先週・今週は気付かないうちに熱射病の一歩手前になっていました。
これから夏の間にウィーンに来られる方、水分を十分取られ、
あまり無理のないスケジュールで移動されることをお勧め致します。


※なんとなく緑が色づいていませんか?
 前は青々としていたような気がしていたのですが。。。
 科学者としてあまり根拠のないことは書きたくないのですが、
 あくまで私の見解としてお伝えします。

私が好きなウィーンは少し寒い10月あたり。
ちょっとどんよりした曇り空がヨーロッパらしくて、
オペラ座が活気付いた時が好きかもしれません。
夏は夏でとても美しいのですが。。。

2013年8月10日土曜日

ウィーンでの日本食材の入手方法。

ウィーンにはたくさん美味しいレストランがありますが、
旅行と違い滞在するとなると全てが外食というのも辛くなると思います。
※日本でも全て外食だと身体が重くなってきますよね。

今回は日本食材をウィーンで入手する方法について書きたいと思います。

●日本屋
 Direkt beim Naschmarkt
 Faulmanngasse 5 1040 Wien
 http://www.chanoma.at/App/WebObjects/Nipponya.woa/cms/de/nipponya
 その名の通り日本食材が手に入ります。
 お値段は少しお高めなので、皆さんバーゲン時を狙うとのことです。
 ウィーン工科大の近くです。私はU1Karlsplatzから歩いて行きます。
 他の食材店にない品揃えです。

●NAKWON SUPERMARKT 
 Zieglergasse 12 
 A-1070 Wien
 http://www.nakwon.at/
   U3Zieglergasseから歩いて5分程度の所にあり、
 私がU3Simmering在中ということもあって、こちらが一番便利です。
 お値段は安めです。どちらかというと韓国系の食材の方が多いでしょうか?
 もうひとつ別の場所にもあるとのことですが、
 そちらはまだ行ったことがありません。

●Lili Markt
 Rechte Wienzeile 29
 1040 Wien
 http://tupalo.com/de/wien/lili-markt
 ナッシュマルクト近くの食材店でどちらかというと中国食材が充実しています。
 が!日本食材も豊富。お土産で喜ばれる日本酒も種類が豊富です。
 店内も大きく色々な食材があるので見ていて飽きません。
 ここは長年ウィーンに住んでいる日本人の方に教えて頂いてのですが、
 私はこちらが一番良いなと思いました。お米の種類が豊富だからです。
 これまで外国では錦というお米を食べていたのですが、
 そちらがなくのだめカンタビーレに出てくる「shinode」という
 お米を食べていました。でもこちらには念願の錦がありました。
 他にも色々なお米の種類があったのですが、
 試してみるのも楽しいかもしれません。

こちらがいつも食べているShinode
 
ナッシュマルクトの中にも日本食材店がいくつかあるそうです。

ただ普通のスーパーマーケットでも大きなスーパーマーケットでしたら
Shinodeは置いてあります。1kg 2.8EUROくらいです。
他にもお醤油やのりもあったりします。
お醤油は恐らく小さなスーパーマーケットにも置いてあります。
※豊富なところは減塩、お刺身用等々もあります、面白いですね!

以上日本食材店リポートでした。

2013年8月5日月曜日

硬水と軟水。

ヨーロッパは硬水なので、軟水で育った私は時々軟水がとても恋しくなります。
アメリカは比較的軟水が入手しやすいと思ったのですが、
(Volvic、クリスタルカイザー、Fuji water などなど...)
こちらウィーンでは殆どみかけません。
もしかしたら探せば軟水に近い水があると思うのですが、
車がないため、買い物が小さいスーパーに限られており、
品数が残念ながら余り豊富ではないのです。

最初はなれなくて本当に困りました。
また売っている水の殆どがスパークリングウォーターなので、
よく間違えてスパーリングウォーターばかり買ってしまいました。
※ Mild = スパーリングウォーター / Still  = ミネラルウォーター です。
※一見本当に分からないのです!
以前はスパークリングウォーターが好きだったのですが、
これを境にあまり好きではなくなってしまいました。

ですが、最近美味しい飲み方を発見しました。
オーストリアでは比較的安く美味しいフルーツジュースを購入できるのですが、
それをスパーリングウォーターと割って飲む爽やかで更に美味しいのです。
カフェでも何かのジュースwith gasでオーダーすると出てきますし、
飛行機でも出てきます。お試しあれ。
ガス入りアップルジュースは定番ですが、私はピンクグレープフルーツ、
グアバジュースもお気に入りです。


実はRed bull (オーストリア産)が大好きなのでよく飲んでいたのですが、
あまりによく飲んでいたので同僚の女性からストップがかかり、
こちらに至りました。
日本でも濃い目のフルーツジュースで作れると思うので、
帰国しても飲みたいと思います。

2013年8月1日木曜日

データ・データ・データ...

前にも書いた通りこのブログの目的は、
1) 離れている両親に私の無事や生活を届けることが1つ、
2) お友達への近況報告が1つ、
3) そしてこの先このプログラムに参加される方へのレポートが1つ、
4) 今後ウィーンで研究活動をされる可能性がある方へのレポートが1つ、
でしたが、毎日研究にほぼ2/3の時間を費やしているのでどうしても
テーマが研究よりになってしまいすみません。

今日もかもしれませんが研究について書きたいと思います。
私の研究はセンシングによるデータ収集とその解析...というと
分かりやすいでしょうか。
センシングための機材設置も行いますが、データが溜まってきたことと、
時期的にそのデータの分析が最優先事項となってきましたので、
今はそちらを中心に時間を使っています。
どちらかというと私が現在滞在している研究機関も、
より多くのデータを収集し、分析することが主な目的で、
各々の部署で目的(エネルギー政策、人口政策などなど)が違うというスタイルです。

一方が日本で在籍している研究科ではイノベーションを大きなテーマに
抱えているので、私が行なっていることは一見イノベーションなのか?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
データの中には多くのイノベーションが隠されていると私は思います。
※研究者の方はほぼそんなの当たり前ではないかと思われると思いますが、
 ここでは敢えてお伝えさせて頂きます。
恐らく研究科では多くの魅力的な課題があり、どの課題に取り組もうか
迷われる方もいらっしゃると思いますし、多くの課題は一見派手に見えても、
実際に取り組んでみると、実は多くは小さな努力の積み重ねであり、
大きく花開くには多くの時間と苦労を伴うと思います。
そこにギャップを感じられている方も多いのではないでしょうか。

修士の期間は2年間、私の研究科のように学部から地続きでなく
新しいテーマに取り組むとなると、修士論文着手まで時間はとても短いです。
その中でイノベーションを起こすことは並大抵のことでありません。
※そもそも何を起こすことがイノベーションの定義にもよりますが。。。
もし自分が取り組んでいるテーマが本当に正しいか?これで間違っていないか?
と思う機会があったら、それは本人にとってとても必要なことだと思いますが、
地道な作業の積み重ねの上にイノベーションが成り立っていることは
忘れて欲しくないなと思います。
恐らく24時間考え続けてある日ふっと現れるものだと思います。
そのようやく出た答えが違ったと思える日が、
また24時間考え続けるとふっと現れると思います。

なのでもし私と同じ研究科(もしくは似たテーマの研究科)で
これで本当にイノベーションが起こせるのか、
もっともっと目立つことをしなくては、と焦る気持ちを抱えている方は、
全く焦る必要はなく、自分が手にしたテーマに対して
じっと向き合えば良いのではないかなと思います。
私が修士だった頃は優秀な人に紛れて私はぽつんとしていたなぁ、
と思ってこのテーマを書きました。
修士を終え博士課程に在籍している今もずっとデータと向き合っていますし、
もし私に幸運が訪れて研究職を手にしたとしても、
ずっとデータと向きあうと思います。
当たり前ですが、議論や発表やプロジェクト進行もありますし、
他にすべきことは山のようにあります。
ですが、基本は自分のスペシャリティを明確にし、
データ分析から自分の考えを固めていくと、
何かを前にした時に必ず勘のようなものが働くようになると思います。


写真はミュンヘンからウィーンに帰ってきた時の夕日です。
普通この文章でしたら朝日ですよね。沈んでどうする。。。